お通じはカラダの健康バロメーター

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武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院の院長関口です。
今日はお通じから見るカラダの調子というテーマでお話していきたいと思います。
 
 

便秘について

一般的に便秘時の排便は3~5日またはそれ以上の日数排便されないこととあります。東洋医学の古典『素問』には「大腸伝道の官、変化これより出づ」と書かれており、排泄機能が低下したり失調したりすることとされていますが、そうした便秘を引き起こす根本原因は多岐にわたります。
 
鍼灸治療においては以前「鍼灸について」コラムで書いた虚実に基づき、実秘(秘=便秘のこと)、虚秘とにまずは大別したりします。
 
 

便秘の虚実

実タイプである便秘(実秘)は、便秘以外に、口臭、顔面紅潮、身熱、尿量減少、赤色尿、口渇、心煩、上腹部の膨満などが見られることがあります。
 
虚タイプである便秘(虚秘)は、便秘以外に、顔面に艶がない、皮膚がかさかさする、眩暈、耳鳴り、動悸、力んでも排便できないなどが見られることがあります。

こうした便秘以外の症状から患者さんのタイプを判断したりします。
 
 

 
 

下痢について

便秘が腸内の水分不足と腸の蠕動運動の異常によって起こるのに対して、下痢は湿邪が胃腸に停滞することによって起こります。湿邪の停滞は脾胃の機能失調が原因となります。これを「脾悪湿」といい、東洋医学古典『素問』に記されています。

脾の働きの低下は、脾胃自体の機能低下だけではなく、腎気の不足や感情の変化(深く考えすぎてしまうなど)、飲食物などによって起こります。
 
 

下痢のタイプ

湿邪による下痢は、下痢以外に、腹痛・腹鳴、腹部膨満、小食、悪寒発熱、鼻閉、頭痛、節々の痛みなどが起こることがあります。

飲食物による下痢は、下痢以外に、腹痛・腹鳴、腐卵臭の未消化便、排便後腹痛が軽減、腹部膨満、酸腐臭のゲップ、食欲不振などが起こることがあります。
 
脾気低下による下痢は、下痢以外に、普段から食欲不振と腹部膨満、未消化便、脂っこいものを食べると排便回数が増える、顔色が黄色く艶がない、手足がだるいなどが起こることがあります。
 
 

犬から学んだ排便による体調

ここからは東洋医学古典に基づいた話ではなく私が個人的に感じた話ですが、私は7年前から犬を飼い始めました。
犬も人間と同じく胃があって大腸があって小腸があるのですが当然人間と比べると消化器官は短いです。私が見てる限りでは、朝食べたご飯が夜にはうんちになっている感じです。
 
かつて、2度程ペットホテルに一泊させたことがあるのですが、うちの犬は大変恐がりで他の犬がたくさんいるところは相当ストレスだったようです(帰ってきた後グッタリ寝ていました)。
そしてその後のうんちが下痢までいかないまでも、いつもよりも大分緩いうんちだったんです。ペットホテルに泊めた後は2回ともそうでした。後にも先にもそこまで緩いうんちをしたのはその時だけでした。

ストレスがかかると便が緩くなるのを見て、人間もストレスを感じれば胃腸の調子が悪くなる。人間の場合はそれだけではなく色々な複合的な原因があるんだろうけど、犬はそれをものすごくシンプルにして現わしてくれているなと感じました。
 
胃腸はストレスの影響を一番に受ける器官だと思っていますし、食べ過ぎたり飲みすぎたり、冷たい物などで冷えたりといった不調もお腹にはすぐに影響が出てきます。
お通じの調子で、便通、便の状態、便の臭いなどいつもの自分の正常な状態と異なる時には、何かカラダによからぬことをしていないかチェックしてみるのはとても大事なことだと思います。
 
 
 
せきぐち鍼灸院 院長 関口礼
 
 

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