おはようございます。
武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」こと
せきぐち鍼灸院の院長関口です。
さて、今回は「鍼灸師」という資格についてお話をしていきたいと思います。
鍼灸は国家資格である
ご存知かわかりませんが、鍼を打ったりお灸をするのには国家資格が必要となります。
専門学校や大学において、3年間の就学を経て、そして国家試験を受けて晴れて鍼灸師として仕事をすることができます。
理容師さんも同じく国家資格ですが、つまりは人の髪を切ったり、鍼を打ったりと、傷害罪になってしまうような事は資格がなければできないという極々当たり前の話です。
「鍼灸師」という資格はない?
では今回の本題である「鍼灸師」という資格について。
正確には「鍼灸師」という資格ではなく、
「はり師」と「きゅう師」という別々の資格になります。
3年間の就学を終えた後に国家試験を受けるわけですが、前半の8割は同じ問題を受けます。
そして最後の1割が「はり師」の試験問題、残りの1割が「きゅう師」の試験問題と分かれています。
つまり場合によっては、鍼師だけ受かるとか、灸師だけ受かるということもあり得ます。
(とは言え、大抵は両方合格するのですが)
合格率はどのくらい?
2019年のデータでははり師の受験者数が4,861名で、そのうち3,712名が合格しております。つまりこの年の合格率は76.4%。
きゅう師は4,655名で、うち3,656名が合格。合格率は78.5%。
いまいちよくわからないのは、はり師ときゅう師の国家試験は同日同場所で行われて、先に述べましたように前半は統一の試験です。
にも拘らず受験者数が「はり師」と「きゅう師」で若干違うということです。
2019年でいうと206名の方が何かしらの理由できゅう師の試験を受けなかったということですね…。これはよくわかりません。
私が国家試験を受けたのはかれこれ20年近く前になるわけですが、その時代の合格率はだいたい9割以上でした。
講師の先生方からもそれを引き合いに出されかなりケツを叩かれました(笑)
現在はだいたい7~8割ぐらいですが、2017年には57.7%という合格率であり、以前よりも大分厳しくなってきているのかなと感じます。
専門学校は浪人がないので、あとは自分で勉強してまた来年頑張るしかないので厳しいんですよね。
はり灸の国家試験の内容は?
科目は非常に多いです。
- 衛生学・公衆衛生学
- 関係法規
- 解剖学
- 生理学
- 病理学概論
- 臨床医学総論
- 臨床医学各論
- リハビリテーション医学
- 東洋医学概論
- 経絡経穴概論
- はり理論
- 東洋医学臨床論
と、これだけの科目が国家試験に含まれます。
これらを3年かけて勉強し、国家試験で60%以上の回答率で合格となります。
ちなみに国家試験に実技は含まれません。
学校では勿論実技の授業や実習はありますが、国家試験での実技試験はありません。
私が通っていた学校では卒業試験というものがあり、そこに実技試験が含まれていました。
この卒業試験を合格しないと国家試験を受けさせてもらえなかったんですね。
国家試験よりも卒業試験の方が難しいと言われていて、学校の合格率を上げるための努力が垣間見えました。(辛かった・・・)
最後に
いかがでしたでしょうか。知られざる鍼灸師の世界。
他にも「あん摩・マッサージ・指圧師」という資格もあり、この資格も科目はほぼ同じ内容になりますので、同時に3年間の授業で受験資格を得ることができます。
巷には「クイックマッサージ」や「もみほぐし」など〇〇式マッサージだったり、マッサージという表記を使っていないところがありますが、あれらは全て「あん摩・マッサージ・指圧師」の資格を持っていない人達が行っているお店です。
解剖学や医療に対する知識がない人たちが力任せにマッサージもどきの行為をしたり、揉んではいけないような箇所やタイミングで強く揉んだりすればどうなるか…。
自分の身体を預けるわけですから、そこはきちんと資格を持っているところを選んでいただきたいと思います。
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