武蔵小金井駅から徒歩６分にある「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」ことせきぐち鍼灸院です。
今回は、逆子と鍼灸治療についてお伝えしていきたいと思います。

逆子に鍼灸治療は医師も勧める治療法

当院は、大変ありがたいことに去年隣の市にある産婦人科から「逆子の治療でそちらの鍼灸院を患者様にご紹介していいですか？」とお話をいただきまして、急遽産婦人科に置いていただくパンフレットを作成したことがあります。
産婦人科医の医師がお勧めするくらいの治療法ですから安心して逆子の鍼灸治療を受けていただけると胸を張っております。
　

なぜ逆子に鍼灸治療が効果的なのか

逆子に対する鍼灸治療は非常に古い歴史を持っており、中国の古代医学書『黄帝内経（こうていだいけい）』（紀元前2〜3世紀）には、すでに胎位異常に対する治療の記述があります。
日本においても古くから逆子治療が行われていたとされとても歴史のある治療法となります。

当院で行っている整体法は太陽創健法というこれもまた東洋医学の考えを基に作られた歴史ある整体法ですが、太陽創健法にも逆子の施術法が存在します。
外回転術のように強制的に赤ちゃんの頭を下に向けさせるというものではなく、自然に頭を下に向けるよう促す整体法となります。

そして【至陰】という足の小指にあるツボにお灸を据えていきます。このお灸はギュッと熱さを感じるものですが火傷になるようなものではありません。
至陰は子宮に働きかけるツボであり、赤ちゃんの動きを誘発するような意味合いがあります。

この整体と鍼灸を組み合わせて当院では逆子の施術を行っております。
　

逆子の鍼灸治療はリスクがない

昭和の頃などは産婦人科で逆子の施術というと外回転術が普通に行われていたようです。私の太陽創健法の師からは「外回転術はリスクを伴うので最近は行っている産婦人科も減ってきている」と教わりました。
実際当院に逆子で来院される方で外回転術を行うかもしれないという方は３０人に１人いるかいないかくらいです。大抵は帝王切開となります。

やはり外回転術はリスクを伴うということなのでしょう。
２０２０年に京都市で外回転術を行った際に赤ちゃんが窒息状態になり、産後に重い脳障害が残ってしまったという悲しい医療事故が起きてしまったことがニュースで取り上げられていました。
臍帯が体や首に巻き付いていた場合に、無理に逆子を戻すとこういった事が起きてしまうリスクがあります。また膝が伸びていた場合には戻す際に股関節脱臼を起こしてしまうこともあります。
　
逆子の鍼灸治療では赤ちゃんが自然に頭を下に向けるように促す治療法の為こうしたリスクを伴うことがありません。
　

逆子の鍼灸治療はいつ始めるべき？

逆子と診断されるタイミングは人それぞれですが、概ね２８週目までは赤ちゃんはグルグル動き回ると言われています。その後は赤ちゃんが大きくなるにつれて動くスペースが徐々に狭くなっていきます。
ですので逆子と診断されたら２８週目以降なるべく早くに鍼灸施術を始めた方が戻る可能性は高いです。
徐々に戻る可能性は低くはなりますが、当院では帝王切開ギリギリのタイミングで戻った方もいらっしゃるので３６～３７週目でも施術は可能です。

今は２週間に１度産婦人科で検診を受ける方が多いと思いますので、検診までの間に３～４回鍼灸施術を受けていただくのが理想的です。
　

安心して出産を迎えていただくために

出産までにできる限り不安を解消したいだろうと思いますし、望む形でご出産をしていただけるように我々鍼灸師はお手伝いをさせていただきます。
鍼灸治療院であれば恐らくどこでも逆子の鍼灸治療は行っていると思いますので（鍼灸師によって考え方や施術法は異なると思いますが）逆子でお悩みの方は是非お近くの鍼灸院にご相談されてみてください。

母子ともに健康で出産できることを心より祈っております。

せきぐち鍼灸院
　