足底腱膜炎の臨床症例4
骨棘ができている(50代女性)
「武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院です。
足底腱膜炎で当院に来院されて改善した症例を一部ご紹介させていただきます。
足底腱膜炎で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
- 来院者/50代女性
- 踵に骨棘が形成されている
- 通院期間/2022年3月~2023年3月
- 回数・頻度/25回・1週間に1度位
足底腱膜炎の症状と経過
半年以上前から痛みが出始めたが原因はわからないとのこと。右踵の中央辺りが一番痛みが強く足首周りまで痛みが出ることもある。
整形外科でレントゲンを撮ってもらったところ「踵のところに小さな骨棘が出来ている」と言われた。手術する程でもないので様子を見ましょうと言われた。
湿布と痛み止めを処方されて使用したが効果はあまり実感できなかった。
所見
右踵全体的に若干の腫れぼったさあり。
圧痛(押して痛みが出る)も強い。
体重はここ4年で3kgくらい増えたとのこと。
朝が一番痛みが強く出る。

足底腱膜炎の鍼灸施術
<初回>
まず痛みが強く出ているのであまり強く触らないように注意をしながら鍼灸施術を開始。
足首周りにも痛みがでるとのことでしたのでアキレス腱が傷んでいないかどうかも検査をしながら施術を行っていく。
一番の圧痛箇所である踵中央に熱さを感じるまでお灸を行っていき、関連する足首周り、ふくらはぎ周りに鍼を行っていく。
*足の裏は過敏な個所でもあるので直接鍼は致しません。
ご自身で揉まないこと、歩きすぎたと思ったらすぐ冷やすなど養生法をお伝えして終了。
<5回目>
痛みの出る範囲が狭まってきた。(踵中央が一番痛みが強い)
足底腱膜炎が改善していくにあたって、痛みの強さが軽減していく、痛みの範囲が狭くなっていくという風に変化がみられることが多いです。
ここから通院間隔を2週間に1度に空けてみることにしました。
<9回目>
痛みが強い日があったり楽な日があったり、痛む場所が色々と変わったり波があるような状態が続いている。
が、1泊で旅行に行くことができたとのこと。
靴を買い換えようかお悩みだったので、どういった靴がいいか靴選びのポイントなどをお伝えしました。
<11回目>
痛みは踵中央にほぼ限局されてきた。痛みの質も変わってきていて痛むというよりも小石が入っているような違和感があるとのこと。(骨棘によるものだろうか?)
それでも時折1万歩くらい歩けている。
<25回目>
その後足の裏の違和感や、時折また足首周りに痛みが少しでたりといったことを繰り返していましたが、段々長く歩けるようになってきていて、長く歩いた後もその日は少し痛みが増しても翌朝には治まっているという状態まで改善してきた。
この日は前日に9千歩歩いたが踵も足首も痛みがなかったとのことで、もしまたおかしいなと違和感を感じたらいらしてくださいとお伝えして長く続いた施術を終了としました。
足底腱膜炎の鍼灸治療考察
骨棘が出来ていることで長期間かかるであろうことは最初から覚悟していましたが、それでも思っていたよりも早く改善が見られました。
足底腱膜炎はどうしても日々の生活で使う箇所であるため、痛みの波の振り幅が大きく出る疾患です。今回も長く歩いた日の後に痛みが出たり・・といったことを繰り返しましたが、それは悪いことではなくて、痛みがあるからまったく歩かないというよりは少しずつ歩きながら改善させていくことがより自然だと私は思います。
庇いすぎるあまり他の関節にも支障が出たり、運動不足になり体調を崩すこともあるので上手に体を使いながら改善させていければそれが一番だと思います。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
足底腱膜炎の鍼灸治療について
当院で行っている足底腱膜炎に対する鍼灸治療について諸々記載しております。
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