【脊柱管狭窄症】痛みで座っていられない鍼灸症例|せきぐち鍼灸院

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脊柱管狭窄症の臨床症例2
痛みで座っていられない(50代女性)

武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院です。
脊柱管狭窄症で当院に来院されて改善した方の症例を一部ご紹介させていただきます。
脊柱管狭窄症で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
 
 

DATA
  • 来院者/50代女性
  • 主訴/座ると30分程で痛みと痺れが出る
  • 通院期間/2023年9月
  • 回数・頻度/1週間に1度位

脊柱管狭窄症の症状と経過

20年以上前から腰が重い・痛いなどの症状はあり整形外科に通院していた。10年前に座りっぱなしの仕事に就いてから症状が悪化。その辺りから鍼治療にも通うようになった。

コロナ禍で外出が減り家で座って過ごすことが増えてからまた症状が悪化。この頃に病院でMRI検査を受けて「脊柱管狭窄症」と「腰椎4番と5番の間が狭く、椎間板が潰れている」との診断を受けた。

仕事中に動いている分には割と大丈夫だが、座ると30分もしないうちに右臀部辺りに痛みや痺れが出てくる。

 

所見

腰の後屈(上体を反らせる動き)で痛みが出る。前屈(前に屈む動作)は問題ない。
運動は特にしていないがストレッチは家でやっている。時々テニスボールを臀部の下に入れてゴロゴロしたりしている。
腰の腰椎4番・5番あたりの高さは筋肉がかなり固く張っている。
 

脊柱管狭窄症の鍼灸施術

<初回>
動き自体はそこまで悪くなく、痛くて動けないということはないので、一通り動きをチェックした後に整体で体全体のバランスを整え、腰部に灸頭鍼、背部・腰部・脚に鍼治療を行い、最後にご自宅でできる簡単な腰のストレッチをお伝えして終了。

<3回目>
1日調子の良い日があった。
椅子を問わず座っていると痛みが出て座っていられなくなるが、特に硬い椅子だとそれが顕著に出る。
寝る時は仰向けと右を下にして寝るのがきついとのこと。

<8回目>
先週までは痛みが今まで通り強かったが、一昨日から急に痛みが激減。
座りっぱなしの仕事もあったが途中立ったり、腰を少し揺らしたりしながらでなんとか無事にこなせた。

<10回目>
1時間くらいは座っていても大丈夫になってきた。
それでも日によって波はあり痛みが出ることもあるが、以前ほど強い痛みではない。痺れはほとんど出なくなった。
腰の筋肉の硬さも初回の時よりはだいぶ和らいでいる。
日常での姿勢や、ストレッチなどを色々とお伝えしてとにかく日常での負担を減らすことと、体の状態に合うストレッチを模索していく。

<13回目>
座って映画を一本見られるようになった。
それでもなるべく座りっぱなしにならないように日常生活では色々と気を付けている。


  

脊柱管狭窄症の鍼灸治療考察

診断は脊柱管狭窄症でしたが、椎間板が潰れているということもありどちらかというと椎間板の影響が大きく出ているのではないかと思われます。
(脊柱管狭窄症の場合動いていると痛みが出て、座っていると楽になることが多い)
数十年に及ぶ腰への負荷が積み重なって今の状態になっていると思われるので、回復するまでには相当な時間がかかるかと思いましたが思っていたよりも早く回復の兆しが見えたので安堵しました。椎間板が潰れているということもあり完全に快復するのは難しいと思うので、今は状態を悪化させないために定期的なケアを行って通院加療中です。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
 
 

脊柱管狭窄症の鍼灸治療について

当院で行っている脊柱管狭窄症に対する鍼灸治療について諸々記載しております。

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