痛風について
こんにちは、「武蔵小金井で人に寄りそう鍼灸院」こと、せきぐち鍼灸院院長関口です。
痛風は読んで字の如く「風が当たっても痛い」という程、激しい痛みが起きるものです。尿酸値が高いからなることから贅沢病とも言われていますが、悲しいかな、贅沢をしていなくてもなり得ます…。
今日はそんな痛風のお話をさせていただきます。
原因はご存知プリン体
痛風の病因となる尿酸の原料は、皆さんご存知の通りプリン体です。可愛い名前とは裏腹にこれがなかなかやっかいなものであります。
プリン体が多く含まれる食品と聞いてまず頭に浮かぶのはビールでしょうか。しかし最近はプリン対ゼロのビールなども出てきているので痛風の方には有難い時代になりました。
ではビール以外でプリン体が多い食品をザッとご紹介いたします。
【プリン対が多い食品】
- レバー
- 白子、あん肝
- しらす
- イワシ、カツオ、アジ、さんま
このように、肉よりも魚類の方にプリン対は多く含まれていることがわかります。
病院では、最近は薬物療法が非常に有効とされており、栄養不足になる恐れもあることから食事療法はあまり徹底されてはいないようです。だからといって不摂生していいわけではもちろんないのですが…。
多発するのは足の親指
症状として起こる痛みは足の親指に起こることが多いのですが、足首、足の甲、足の裏などに出ることもあるので注意が必要です。
原因不明の痛み、肥満、偏食、発熱、発赤、ズキズキ痛むなどの時には痛風の可能性があります。
その辺りは我々鍼灸師も常に頭の片隅に入れておかなければならないところでしょう。
「足首が痛いと仰っているから捻挫でもしたのだろう」と、痛風を見逃してしまうことは避けたいものです。
BUNとCrに注目
腎不全の場合、尿酸値も高くなりますが痛風の症状はでにくいものです。
腎臓で排泄するのは窒素、リン酸、カリウムです。
カリウムが溜まり血中のカリウム濃度が上がってしまうと心疾患の原因となるので注意が必要です。
リン酸が蓄積すると血管石灰化が起きる原因となり、これもまた心疾患に繋がります。
老廃物としてはBUN(血中の窒素・尿素)とCr(クレアチニン)があり、Crは筋運動で出るカスです。運動量が多い人や筋肉量が多い人はCr値も高くなります。
このBUNとCrがバランスよく排泄されることが重要となります。
ヒルで痛風が改善した話
痛風は血中に尿酸結晶というトゲトゲした物質が蓄積し、それに対して白血球が攻撃をするために炎症が起きて痛みが出るものです。
今も行われているかは定かではありませんが、インド医学、アイアルヴェーダにおいてヒルによる瀉血(血を抜く)療法というものがあります。
私の知り合いの鍼灸師が痛風で痛みに苦しんでいた折に、たまたまヒルを飼っていた(?)友人がいたらしく、試しにと自分の親指に乗せて血を吸わせたそうです。
みるみる内にヒルの体がパンパンに膨れ上がり、結構な量の血を吸い取られたそうですが、その後その痛風の痛みは3割ほどに減ったそうです。
ただ残念なことに、その痛風結晶の含まれた血を大量に吸ったヒルは翌日死んでしまったそうです・・偶然なのかそれとも・・。
それにしても効果は抜群だったようです。
鍼灸施術の現場においては、血を抜くという行為は法律で禁じられておりますので、効果があるからといって我々鍼灸師が痛風の患者さんから血を抜くということは致しません。
というわけで今回は痛風に関するお話でした。
何より予防が大切ですので、偏った食事は避けてバランスのよい食事を心がけましょう。
せきぐち鍼灸院 院長 関口礼
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