ぎっくり腰の鍼灸症例 40代女性
ぎっくり腰の鍼灸症例|せきぐち鍼灸整体院【武蔵小金井】
来院者 | 期間 |
40代女性 | 2017年11月~2017年11月 |
頻度 | 通院回数 |
週1回程度 | 5回 |
主訴
徐々に増す腰の痛みと脚の痺れ
所見・経過
元々慢性的に腰痛は持っていたが、劇場と映画館と同日に行き5時間ほど座りっぱなしで痛みが出た。
翌日庭掃除をしてさらに痛みが増し、翌日カイロを貼ってみたり冷やしてみたりしたが更に翌日は痛みが増した。
足に痺れは出ていないが、何かの拍子に時々右脚に痛みが出ることはある。
腰の後屈にて痛み(+)。圧痛はなし。腰椎3~5番ラインあたりの右側に痛みが出ている。
元々腰痛はあったので、長時間の座りっぱなしで筋肉に過剰に負荷がかかり激しく痛みだしたと思われる。
鍼灸施術
<初回>
横向きの姿勢で治療開始。背部~腰~臀部~足と鍼を行い、腰部は灸頭鍼。湿布を貼って、「痛みがとれてきたらストレッチをしましょう。まずは安静に」とお伝えして終了
<2回目(2日後)>
治療翌日に痛みが増しじっとしているとジンジンと痛みが出てしまったが、今日はまた戻ったとのこと。今日は後屈では痛みが出ず、逆に屈むと痛みが出た。
前回から一時的に痛みが増してしまったものの、痛みの出方などに変化は見られたので、反応ありということで今回も前回同様に治療を行う。ただし刺激は軽め。さらに整体で腰椎への刺激を加え、腹部にも鍼をして、腹部からも腰部へのアプローチを行った。
<3回目(9日後)>
腰の痛みはほとんど消失。ただ、今度は歩きだした拍子などに右脚にピリっとした痛みと痺れが気になるとのこと。以前からも時々あったということなので、今回の急性腰痛によって再度引き起こされたのではないかと考察。整体で臀部、仙骨の調整も加療。
<4回目(13日後)>
腰の調子はすっかり良いが、膝裏はジワーっと痺れがある。「痺れの場合ヘルニアの可能性もある」と説明し、MRI撮影を勧めた。ヘルニアの可能性も考慮して、腰椎4番、5番付近に2点お灸を加療。
<5回目(20日後)>
前回の治療翌日から足の痺れは消失。MRI撮影の結果、腰椎2番、3番に軽いヘルニア、4番、5番にヘルニア、他に脊柱管狭窄症も若干見られたとのこと。
症状は治まったのでひとまず急性腰痛の施術は終了としたが、腰椎に異常が見られるため、今後も入念なケアは必要だと説明してそちらの施術は継続していくことに。
まとめ
「元々腰が重い」とか、「年に数回はぎっくり腰をしてしまう」という方の場合は、加齢に伴って症状は重くなっていくことが多いので注意が必要である。
この方の場合には急性腰痛が引き金となってヘルニアの症状が随伴症状として出てきたものと思われる。ひとまず症状が落ち着いたので一安心だが、再度ぎっくり腰などを起こさないよう念入りにケアをしていただきたいと思います。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
ぎっくり腰の鍼灸治療|せきぐち鍼灸整体院【武蔵小金井】
ぎっくり腰(急性腰痛)は鍼灸治療の適応範囲です。

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