捻挫の鍼灸症例 40代男性
捻挫の鍼灸症例
来院者 | 期間 |
40代男性 | 2020年11月~2021年1月 |
頻度 | 通院回数 |
週1回程度 | 5回 |
主訴
2ヵ月前に挫いた右足首の痛み
所見・経過
2か月前に右足首を捻挫した。病院でレントゲンを撮ってもらい骨には異常はなかったとのこと。
その時医師に「動かしなさい」と言われたので痛いのを我慢して動かしていたが、一向に良くならないとのことで当院へ来院。
右足首外側に圧痛があり、足首の内反でも痛みが出る。腫れも見られた。
走ると痛みが出るが歩くのは平気。
捻挫の鍼灸施術
<初回>
整体で身体全体の調整をまず行い、足首に関係する膝や股関節の調整も併せて行っていく。太陽創健法の足首の捻挫の整体法を行い、患部に灸と、炎症が悪化しないように念のためシップを貼って終了。
医師から「動かすように」と指示されていたが、炎症が起きて腫れている状態だったのでなるべく動かさないよう安静してお過ごしくださいとお伝えした。
<2回目>
息子さんのサッカースクールでどうしても試合に出なければならず3試合出場せざるを得なかった。試合中最初は痛みが出たが途中からは大丈夫だった。只、夜になってから痛みが強くなったとのこと。
腫れも出ていた。
<3回目>
腫れは引いてきた。
階段の上り下りが少し痛みが出るぐらいで少し走るのも大丈夫。
<5回目>
強く伸ばしたりすると若干違和感はあるが、日常に支障がないレベルにまで落ち着いた。走ることもできるし縄跳びも問題なくできた。
まとめ
捻挫で2か月まったく状態が変わっていないということだったので、恐らく医師に言われた「動かしなさい」という言葉通り、痛いのを我慢して動かし続けたのが悪化要因ではないかと推察。
施術を行い安静に過ごすようにしたらキチンと落ち着いてきたのでひとまず安心。
医師がどの程度を想定して「動かしなさい」と言ったのか、その辺りのニュアンスは難しいところで、つい動かし過ぎてしまう恐れもあるので注意が必要である。
捻挫は大抵炎症を起こして腫れも伴うことが多いので基本は冷却と安静である。
鍼灸には炎症を上手に抑える作用があるので捻挫にとってはよい治療法であると思います。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
捻挫の鍼灸治療
捻挫は鍼灸治療の適応範囲です。

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