ぎっくり腰の臨床症例5
ストレッチのし過ぎで痛めた(50代男性)
武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院です。
ぎっくり腰で当院に来院されて改善した方の症例を一部ご紹介させていただきます。
ぎっくり腰で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
- 来院者/50代男性
- 主訴/ストレッチをし過ぎた翌朝に腰痛
- 通院期間/2023年8月~9月
- 回数・頻度/4回・2~14日おき
ぎっくり腰の症状と経過
3~4日前、腰が重かったのでリラクゼーションマッサージを受けて、別日にストレッチ専門店でストレッチを1時間受けた。2日前の夜に自宅でストレッチを行った。
その翌朝に起き上がれない程腰が痛くなってしまったとのことで当院に来院された。
所見
歩行は可能だったので昨日は仕事も行けたが、椅子から立つ時に痛みが強く出るとのこと。
腰の左側に痛みが出ており、前屈(前に屈む動作)と左側屈(左にくの字に腰を曲げる動作)で痛みが出る。
腫れている様子はなし、熱感もそこまでひどくはない。
過去にぎっくり腰をしたことはない。
昨晩は夜中に痛みが出て眠れないということはなかった。

ぎっくり腰の鍼灸施術
<初回>
初めに腰の動きを一通り診て施術開始。動けない程痛みが強いわけではないが、若干炎症を起こしている可能性もあるので今回は整体治療(痛めている腰を動かすような施術を行うと悪化してしまう恐れがある)は行わずに、鍼灸のみで施術を行っていく。
横向きで、痛みの出ている腰の辺りと、関連する背中の辺りに鍼を置き、腰に灸頭鍼を行った。
腰部を伸ばすストレッチ自体は痛みなくできるので、様子を見ながらゆっくり行うようやり方をお伝えして終了。
<2回目>
初回の施術の翌日に来院していただいた。
腰の痛みは大分落ち着いてきたとのこと。
前屈・側屈はまだ痛みは出るものの、昨日よりも動きはスムーズに行えていた。
今回は整体もできそうだったので、整体治療も同時に行っていく。特に支障なく整体も行えた。
<3回目>
前回から1週間後に来院。腰は8割方良いとのこと。
ジムに元々通われていたとのことで、ストレッチに加えて背筋を鍛えるラッドプルダウンのような運動を予後・予防のために行っていくようお伝えした。
<5回目>
腰の痛みはまったくなくなったとのことで、今後の予防になるようなストレッチや養生法をお伝えして終了としました。
考察
過ぎたるは及ばざるが如しで、腰痛のためのストレッチやマッサージもやりすぎてしまうと筋肉を傷めてしまうことになるので注意が必要です。
特にリラクゼーションマッサージなどはマッサージの資格を持たずにできてしまうので、硬く凝り固まった筋肉をもみほぐそうと単純に強く強く揉んでしまい、結果的に逆に筋肉を傷めてしまうこともあるようです。
腰が重い・痛いといった時に適度に適切な対処法を行えるかどうかは難しいところですが、鍼や整体治療だけではなくそういった事をお伝えしていくのも治療家の務めなのではないかと思います。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
ぎっくり腰の鍼灸治療について
当院で行っているぎっくり腰に対する鍼灸治療について諸々記載しております。
せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】

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