五十肩の臨床症例4
左肩の痛み(60代男性)
「武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院です。
五十肩で当院に来院されて改善した症例を一部ご紹介させていただきます。
五十肩で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
- 来院者/60代男性
- 左肩の痛み
- 通院期間/2023年5月~8月
- 回数・頻度/9回・1週間に1度位
五十肩の症状と経過
2か月前から左首と左肩に痛みが出始めた。思い当たる原因は去年から始めた楽器(フルート)の練習。だいぶ前に頚肩腕症候群になったことがありそれ以来肩こりや肩関節にはかなり気を使っていた。
所見
左肩は結髪動作(頭の後ろに手を回す動作)、外転(外側から腕を上げる動作)で痛みが出る。腕立て伏せの動作でも左肩に痛みが出る。
服の脱ぎ着は一人では難しい。
左首は左を向くことはできるがやや動く範囲が狭い。他は可動制限はなし。
五十肩の鍼灸施術
<初回>
首と左肩の動きを一通りチェックしてから施術を開始。左肩よりも左首の方を気にしてらしたので主訴は首の痛みとして施術を行った。
全身調整の整体と灸頭鍼。加えて首と肩周りに鍼を行っていく。
まずは様子を見つつ、首はなるべくストレッチをしたり自分で揉んだりしたりはしないようにお伝えした。
<2回目>
首の痛みは軽くなったので、ここから左肩の痛みを中心に施術を行っていった。
改めて左肩の動きや痛みの出る場所をチェックし、恐らく肩の靭帯のどれかが傷んでいる状態ではないかと推察。
動く範囲は外転動作が90度くらいで痛みが出るが頑張れば真上まで挙げられるので、運動療法も加えて行った。
<5回目>
結髪動作の痛みはなくなった。
外転動作はやはり痛みは出るものの、楽器の練習も再開したとのこと。
<6回目>
仕事(デスクワーク)でかなり根を詰めたら左肩の痛みが急に悪化したとのこと。
外転動作は30度くらいまでしか挙げられず、見た目にも左肩に腫れが見られた。
自宅での運動やストレッチは一旦やめるようお伝えした。
<7回目>
腫れは引き、外転動作も90度くらいまで上がる程には快復していたので、改めて運動療法を行い、ご自宅でもストレッチなどを再開するようお伝えした。
<8回目>
悪化から一転して急激に快復し、急に肩が挙げられるようになった(最後挙げ切ったあたりで少し痛みが出る程度)。服の脱ぎ着も一人でできるし、電車のつり革にも掴まれるようになっていたとご本人も私も驚き。
<9回目>
痛みはほぼなくなったとのことで、予後・再発防止のために肩周りの筋力トレーニング・運動療法などをお伝えして終了とした。
五十肩の鍼灸治療考察
今までも数多くの五十肩の方を診てきましたが、今回のケースのように一度急激に肩が腫れるくらいに突然悪化し、その後どういうわけか一転して急激に快復するというケースが多々あります。本当に不思議なことですが、こういうケースがよくあるということは何か回復のきっかけになっているのではないかと思います。
この方は頚肩腕症候群を経験されてからすごく肩周りのケアを元々されていたので養生をお伝えする必要がない程でした。ダンベルも丁度ご自宅にあるということでしたので肩の体操もしっかり行えたのも良い結果に繋がったのではないかと思います。
日頃のケアがいかに大切かを教えられた気持ちでした。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
五十肩の鍼灸治療について
当院で行っている五十肩に対する鍼灸治療について諸々記載しております。
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