ぎっくり腰の臨床症例4
立ち上がった瞬間に痛み出した(70代女性)
武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院です。
ぎっくり腰で当院に来院されて改善した方の症例を一部ご紹介させていただきます。
ぎっくり腰で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
- 来院者/70代女性
- 主訴/立ち上がった瞬間にギクッとなった
- 通院期間/2023年3月~4月
- 回数・頻度/4回・5~6日おき
ぎっくり腰の症状と経過
庭仕事を終えてから立ち上がった瞬間に「あっ」と思うくらいグキッとなった。
翌日に整骨院で電気治療を受けて、その日はなんとか動けたが翌日はほとんど動けない状態になってしまった。その日も整骨院で電気治療を受けた。
腰ピンポイントでの治療ではなく、全身診てもらいたいということで来院されました。
所見
左の腰から仙腸関節の痛み。
今はゆっくりであれば歩行は可能。靴を履くなどしゃがむ動作は痛みが出てなかなか難しい。
夜中に寝返りをうつ際に痛みで目が覚める。
普段は右の腰が痛むが、ぎっくり腰になるのはいつも左側だそう。
ぎっくり腰は今まで何度もやっているので普段から気を付けてはいるのだが、今回はちょっとだけ庭仕事をするつもりだったので油断したとのこと。
ぎっくり腰の鍼灸施術
<初回>
横向きの姿勢で鍼灸治療開始。腰をかばっていたせいで背中全体の筋緊張が強い。
圧痛(押して痛みが出るところ)は左の仙骨際のみ。
背中~臀部、足まで血流を促し、筋緊張を緩めていく感じで鍼治療を行っていき、腰部には灸頭鍼を行った。
圧痛の見られた仙骨際に円皮鍼(貼りっぱなしにしておく小さな鍼)、腰部に冷シップを貼って終了。
動きの度にイテテと声が出てしまう状態だったので、まだストレッチはしないようにして次回まで安静にとお伝えしました。
<2回目>
大分良いとのこと。夜中に目が覚める事はまだあるが激痛ではなくなったとのこと。前回よりも靴の着脱がスムーズでした。
しゃがむ動作、家の階段の上り下りはまだ痛む。仙骨の際はまだ圧痛あり。全身の固さもまだあり。
今回は仰向けも入れて鍼灸施術を行っていき、ご自宅でできる簡単なストレッチをお伝えしました。
<3回目>
夜中に目が覚めることが無くなった。左足を着くと腰の中心が痛むそう。圧痛箇所も少し臀部の方に移動した。
腰が楽になるとともに、元々あった膝の痛みの方が気になるようになってきたとのことで、膝の鍼灸治療も併せて行っていく。
来週旅行に行く予定があるそうなので、旅行までに養生をしっかりしていただくことに。
ストレッチや日々の注意点をお伝えして終了。
<4回目>
旅行は無事に行けたとのこと。旅行中ほぼ毎日一万歩ずつ歩いていたが一度もギブアップすることなくすべての予定をこなすことができたと嬉しそうでした。ホテルでも帰宅してからも腰痛がぶり返すことはなかったそう。
仕上げの鍼灸治療として全身の整体と腰を中心とした全身施術を行っていく。
元々あった膝の痛みと右腰の痛みなどはまだ気になるとのことでしたので、今後はぎっくり腰の予防と共に全身のメンテナンスで通っていただく事を提案しました。
考察
旅行に行くという目標を持って日々の養生やストレッチを頑張ってくださいました。場合によっては旅行の延期も考えていただこうかと思いましたが、なんとか無事に間に合って私どももホッとしました。
今回きっかけになった庭仕事ですが、少しだけのつもりでも一度始めるとキリの良いところまでやりたくなってしまう方が非常に多いです。
腰に不安がある方は、中腰で行う作業は『短時間』で『作業を一度に終わらせようとしない』
ということが大切です。作業前後のストレッチなども忘れずに。
特に3月~4月あたりの暖かい日のあとに急にスッと寒くなったりする季節はぎっくり腰になってしまう方が急増する時期ですので、中腰の姿勢や立ち上がる時などは十分お気を付けください。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
ぎっくり腰の鍼灸治療について
当院で行っているぎっくり腰に対する鍼灸治療について諸々記載しております。
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