鍼治療は強刺激と弱刺激どっちが効くのか|せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】

鍼治療は強刺激と弱刺激どっちが効くのか

鍼治療の刺激は強い方がいい?弱い方がいい?

武蔵小金井駅徒歩6分。「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」こと、せきぐち鍼灸院です。
鍼灸治療を受けるにあたって、皆様が気になることの1つに「鍼は痛いのか?」ということがあると思います。
鍼灸院によって刺激の強さというのは異なりますし、私はそれが鍼灸院選びの難しいところだと思っています。

鍼灸院によって刺激量が強いところもあれば、当院のように軽い刺激量で鍼灸治療を行っているところもあり、そこは鍼灸師の考え方によって様々です。
では、治療効果として考えた時に果たして鍼の刺激量が強い方がいいのか、それとも軽い刺激量の方がいいのか。その辺りの私の所見を述べてみたいと思います。
 
 

鍼治療で強い刺激は必要か?

初めて鍼を受ける人が「強い刺激」に当たると・・

「鍼治療を受けてみたいのだけれど、鍼は初めてだし痛かったらどうしよう・・」といった方は多いのではないかと思います。
そういった方が選んだ鍼灸院がたまたま強刺激の鍼灸院だった場合。「鍼ってこんなにきついんだ」とそこで鍼灸施術を受けるのを止めてしまうどころか「鍼は痛いものだ」と思ってもう二度と鍼灸施術を受けなくなってしまうかもしれません。

逆に弱刺激の鍼灸院だった場合「え?鍼って怖かったですけどやってみると全然痛くないし、むしろ気持ちがいい」と、安心感を持ってもらえるかもしれません。
では、治療効果として考えた時に強刺激と弱刺激、一体どっちの方が良いのでしょうか?
それは鍼灸師によってそれぞれの考え方があるので「正解はない」のですが、私個人的な考えで言わせていただきますと、刺激量は弱い方がメリットが多いと思っています。勿論強い刺激は効果がないというわけではありません。その辺りも後ほど説明していきます。
 
 

鍼治療の弱い刺激は技術が必要|強刺激との違い

少ない刺激で効かせる=腕の良い鍼灸師?

西洋医学で考えてみると、薬を大量に処方する医者と、カラダの状態を診て必要最低限必要な量だけを処方する医者とどちらが優秀な医者と皆さんは考えるでしょうか?

私が師事した池田研二先生に教わったことのひとつとして「上工(腕の良い医師)は小にして精」という教えがありました。
少ない刺激量できちんと治療効果をあげることができるのが腕の良い鍼灸師であるということです。

多すぎた刺激は取り除くことができないが、足りない刺激は後から補うことができるとも教わりました。特に鍼が初めてという方の場合、どの程度の刺激量で刺激の過不足が起きるのかがわかりづらいため、初回は弱い刺激で鍼治療をおこない、患者さんの体の反応を見ながら刺激量を調整していくべきであると。
 
 

筋トレで見ても強刺激はリスクが大きい

少し話が逸れますが、刺激量の強弱に関しては筋力トレーニング界隈でも、昔はガンガン重い物を持ち上げるのが良いとされていた時代もありますが、最近では軽い重量でしっかりと筋肉に効かせるように重さよりもフォームが大事という流れになりつつあります。
やはり高重量というのは体への負荷も大きく、筋肉、関節、靭帯などケガもしやすいというデメリットがあるのです。
鍼治療においても同じようなものだと思っており、強刺激というのは体にとって負荷となり得る可能性があるわけです。
軽い刺激でしっかり上手に効かせて効果を得ることは難しいことですが、それがより腕の良い鍼灸師かなと思っております。
 
 

日本の鍼治療は弱刺激が主流

安心して受けられる弱刺激のメリット

鍼には「得気」というズーンと響くような鍼独特の感覚があります。
これは強刺激に区分けされるものですが、人によってはきつく感じることもありますし、これが気持ちいいと感じる人もいます。

当院の考え方ではこの得気の有無で治療効果に大きく差が出ることはないと考えており、鍼の響きが好きという方には響かせることもできますし、鍼が初めてという方や、痛いのが苦手という方には響かせないこともできます。
ただどちらかと言えばリラックスして鍼を受けていただいた方が治療効果は上がりやすいと考えておりますので、基本的には響かせないような鍼の打ち方をしています。
 
 

中国鍼は強刺激(得気)を重視

逆に中国ではこの得気を重視しており、響かせることによって治療効果を得られるという考えが主流です。
中国鍼は日本の鍼に比べて太く、鍼先を皮膚に当てた後そのまま勢いよくズッと指で押し込んで刺し入れます(これを切皮と言います)。勢いよく上手に刺し入れれば痛みはさほどではないのですが、ここから鍼をズッズッと数回に分けて刺し込んでいくので、筋繊維を貫く時に「ウッ!キタ!」というような、ズーンと響く感じがします。
 
 

日本の鍼は痛みがないように進化してきた

日本の鍼はより痛みがないように編み出されたもので、中国のそのままグッと刺し入れるのに対して、日本は筒状の鍼管に鍼を入れて皮膚に当て、トントントンと叩いて鍼を刺します。
叩いて刺し入れることによって痛みなく切皮が行えます。これを管鍼法といい、鍼を刺すことが苦手だった杉山和一(1610-1694)という鍼灸師が、クルクルと丸まった落ち葉を見て閃いたと言われています(所説あり)。

このように日本ではより痛みのない鍼治療の方が好まれる傾向にあります。我々も鍼灸の専門学校に入ってすぐの頃は仲間内で鍼の練習をするわけですが、どうすれば痛みなく鍼を刺せるかに苦心したものです。響きが強い、痛い鍼しか打てない人は学校内でもどこか敬遠されがちでした(笑)。
資格を取って臨床の場に出てもそれは同じで、まずは痛みなく上手に鍼を刺す練習を大抵の鍼灸師はしていると思います。
そもそも日本の鍼が痛みが出ないように鍼尖が工夫されていたりもするので、やはり日本人にとっては響きよりも痛みが少なく安心して施術を受けられるかどうかの方が重要なのではないかと思います。
 
 

強い刺激に慣れると危険?強刺激のデメリット

「強くないと効かない」状態になるリスク

慢性的にガチガチに肩こりがひどい方などによくある話ですが、街中にあるリラクゼーション屋さんなどで揉んでもらう時に「凝りがひどいから強く揉んでもらわないと効かない」と、とにかく強く揉んでもらうのが好きな方がいます。
もし強く揉まれた後にもみ返しがくる場合、それは強い刺激によって筋繊維を傷めてしまっている状態です。そうなると筋肉はほぐれるどころかより硬くなってしまいます。
そして強刺激に身体が慣れてくると「より強く揉んでもらわないと効かない」となりどんどん強刺激に寄って行ってしまいます。

刺激に対して体が慣れてしまうというのは他でもよくある話です。「辛い物を食べる」でもよりどんどん辛いものを求めてしまったり、「怖い映画」でもよりエスカレートしたものを好むようになったりと、とにかく体は様々な刺激に対して順応するようにできています。
鍼やマッサージの刺激に対しても同様で、強い刺激を好む方は往々にしてより強い刺激を求めていきがちです。
 
 

理想は”調子が良くなるほど刺激量が減っていく”

鍼灸治療で考えた時には、刺激は身体の調子が落ち着いていくにつれて刺激量を減らしていけるのが理想的です。
薬も調子が落ち着いていくにつれて減らしていきますよね。それと同じです。
私が見る範囲では、強い刺激に身体が慣れてしまっている方は症状が慢性化しているケースが多いように見受けられます。強く揉み過ぎてしまったり無理にストレッチをしたりと、自分で身体を傷めつけてしまっている場合があります。

そういった意味で強刺激に身体が慣れてしまうというのはあまり良いことではないと思います。痛んでいる身体には適度な刺激量で労わりつつ、調子が上がってくるにつれて刺激量は減らしていき、最終的にはご自身で養生するだけで良い状態がキープできればそれが一番ではないかと思います。
 
 

まとめ|鍼治療の刺激は強ければいいというわけではない

いかがでしたでしょうか。
勿論考え方は鍼灸師によって色々ですので、決して強刺激が悪いというわけではありません。私も必要と感じれば強刺激を行うこともありますのでその辺りはケースバイケースです。

ただ全体的に見ても日本の場合、痛くない鍼灸施術を好む方が圧倒的に多いように思いますし、特に鍼灸治療を初めて受けるという方の場合には、当院ではとにかく痛みがない鍼灸施術を心がけて、まず鍼灸に対して恐いイメージを持たれないようにと思って施術を行っております。
武蔵小金井で鍼灸院をお探しの方で、鍼を受けるのが初めてという方は当院へ是非一度ご相談ください。

痛みのない施術で身体が良くなるのであればそれに越したことはないと思っております。
鍼は痛いのでは?と思われがちですが痛みのない施術を行っている鍼灸院は多いと思いますのでその辺りは施術を受ける前に、事前に問い合わせてみるのが良いと思います。
 
鍼灸治療で健康なカラダを目指しましょう!
 
 

関連記事

妊娠中でも鍼灸は受けられるのかタイトル画像
鍼・灸・整体はどうして効くのかのタイトル
鍼灸師が最初に覚える技術アイキャッチ画像

 
 

その他の鍼灸コラムはこちらから

鍼灸についてタイトル

 

 

その他の鍼灸記事

せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】

せきぐち鍼灸院|武蔵小金井 鍼

診療案内

平日10時~20時
土日10時~16時
月曜・祝日休診

予約に関連する画像

ご予約

☎042-316-4728
電話は朝9時から受け付けております。
LINE予約も可能です。

お問い合わせに関連する画像

お問い合わせ

お電話かお問い合わせフォームからお願い致します。

 
 

せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】

〒184-0004 東京都小金井市本町1-3-1
パーセル小金井1階
中央線『武蔵小金井駅』南口徒歩6分
tel:042-316-4728
Mail:sekiguchi.hari@gmai.com

せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】の外観写真