武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院の関口です。
今回は鍼灸治療における脈診についてです。なぜ鍼灸師は脈を診るのかお話していきます。
平常の脈を知る
まず脈を取る場所ですが、橈骨茎状突起という手首の親指側に指を3本当てて脈を診ます。”三本の指に均等に脈が触れる”。これが中脈といい基準の脈となります。
健康な時に、起床時に自分の脈を触ってどの程度の圧で3本の指にすべて均等になるのかを知っておくことが大切となります。
この基準脈を基準にして脈の状態を診ていくのが脈診となります。
浮沈と遅数
脈診の基本としてまずみるのが浮沈と遅数です。
浮沈は病位(病の深さ)を表しており、浮いている脈というのは強く押さえると消えてしまう脈で、沈んでいる脈は軽く押さえると消えてしまう脈であり、浮脈の場合病は浅く、沈脈の場合は病が深くにあるということを表しています。
遅数(ちさく)は病の速度を示唆しており、基準脈は1呼吸に4回半(1分に72回)とされており、遅脈は4回以下、数脈は5回以上となります。
それぞれ病の状態を診るという意味もありますが、鍼灸における鍼刺激の深さや治療のスピードにも当てはまるというのが古典鍼灸の考え方です。
例えば風邪をひいた時などは脈は浮いて早くなりますので、そういった場合には刺激は浅く、治療スピードも速くするといった具合です。
血圧と脈の関係
血圧が高いと脈拍が少なくなり、血圧が下がると脈が速くなります。ですが高血圧だから脈拍が少ないとか、低血圧だから脈拍が多いというわけではなく、その人その人の基準の状態から血圧が高いか低いかということです。
血圧を測る時に脈拍も測っておけば、例えば血圧140/60で脈拍72であれば、それがその人の今の血圧であり上がやや高いということになりますが、140/60で脈拍が90だとしたらもっと高い血圧がその人の今の状態の血圧であると予測ができます。
まとめ
脈を診る脈診や、お腹を診る腹診は鍼灸治療の基本となるものですが、どちらも患者さんのカラダ全体の状態を診る上での判断材料となるものです。
わたしは脈状を診ることもありますが、どちらかというと腹診で状態を診ることが多いです。その辺りは鍼灸師によって色々だと思います。他にも問診で話を伺ったり、顔色や肌の色艶を診たり患者さんのカラダから様々な情報を得ながら施術を行っていくのが望ましいものです。
患者さんのカラダと対話をしながら施術を行うということを当院では心がけております。
せきぐち鍼灸院 院長 関口
せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】
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