武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院の院長関口です。
今日は私がここ武蔵小金井で開業するまでのお話です。
これから開業を目指す鍼灸師の方などに少しでも参考になれば幸いです。
　

武蔵小金井に辿り着くまで

武蔵小金井に開業するまでは、私は荻窪にある鍼灸院に５年、調布にある鍼灸院に６年勤めておりました。鍼灸の専門学校を卒業してすぐに開業するという人は少数で、大抵はどこかの鍼灸院に勤めて様々な技術や経営をまずは学んでいくことになるかと思います。
　
私は荻窪の池田鍼灸院の元で鍼灸師としての基礎・技術・考え方を学び、調布の千里堂で経営方針などを学んでいきました。約１０年間、臨床の場で知識と経験を得た後、いよいよ独立開業に向けて動き出しました。

独立開業するにあたってまず第一にやるべきことは、「どこに開業するか」です。
京王線沿線上が良いとうことで、まずは府中で物件探しを始めました。ただ当時府中駅は開発計画が進んでいる最中であり、駅の周辺にあった店舗が軒並み取り壊されている時期でした。
その影響で皆が新しい店舗を探し回っている状況で、不動産屋さんに行っても「今はタイミングが悪い」と駅周辺の空き物件はほぼ皆無の状態でした。

ならばと次に向かったのが府中からほど近い聖蹟桜ヶ丘でしたが、不動産屋に行って話をするなり「府中から来たでしょ？」と言われてしまいました。どうやら皆さん考えることは同じのようです（笑）。
　
それでも何カ所かは空き物件を内見して周り、分倍河原に丁度よさそうな物件があったのですが、すでに近くに鍼灸院がありしかもそこの院長先生が専門学校の同級生だったという驚くべき偶然がありそこは断念せざるを得ませんでした‥。
　
　

ひたすら街を練り歩く

府中・聖蹟桜ヶ丘の状況から京王線沿線は厳しいとみて、他の沿線の街も見て回ることにしました。井之頭線に出て、高井戸、西永福、浜田山など。南武線に出て溝の口、府中本町、矢野口、稲田堤、中央線に出て西国分寺、国分寺など。
とにかく実際に街を歩いて、人の動線を見つつ街にどのくらい鍼灸院があるかを観察しながらひたすら街を練り歩きました。

休日はとにかくカメラ片手に街を歩き回っていました。
それでもココがいい！と思える良さそうな空き物件は現れずでした。
　
　

武蔵小金井はキレイな街だった

大きな不動産屋さんは諦めて、個人がやっている不動産屋さんに相談してみようと駆け込んだのが府中の不動産屋さんでした。
そこでいくつか良さそうな物件があると紹介していただいた街が武蔵小金井でした。

それまでもいくつか物件を内見して、武蔵小金井でもいくつか内見をしたのですが、鍼灸院として開業するにあたって一番のネックとなったが「洗濯機置き場」でした。

そもそも事業用店舗として貸し出しているので、洗濯機置き場がないところばかりでした。とはいえ鍼灸院をやるのであれば洗濯機は必須アイテムなのでそこはどうしても譲れないところでした。
武蔵小金井北側にあった物件は２階建ての建物ですごくよかったのですが、やはり洗濯機置き場がなく、設置するのであれば諸々工事で３０万かかると言われてしまいました…。
　
そんなこんなでようやく出会ったのが今のパーセル小金井になります。
ここも洗濯置き場がなかったのですが、大家さんが外の廊下に置いていいということでしたのでここに決めました。（しかし後からやっぱりダメと言われて、結局部屋の奥に無理矢理設置することになります（苦笑））
これから開業するにあたって物件をお探しの鍼灸師の方は近くにコインランドリーがあるか、洗濯機置き場を無理矢理作るかの選択肢に迫られるかと思います（笑）。
　
　

まとめ

そんなこんなで約２か月くらいに渡り場所を探し物件を探しようやく出会えたのが、ここ武蔵小金井です。初めて来た時の印象はすごくきれいに整備された街だなと思いました。
後から患者さんから聞いたら少し前まで線路とホームしかない駅だったと聞いて驚きました（笑）。

開院するにあたって武蔵小金井に鍼灸院がどのくらいの数あるのか、近所に鍼灸院があるのかなどそれも調べましたが、当時はまだそこまで多くなかった気がします。
今は調べると結構な数の鍼灸院があるようです。
結局その時は近くになくても後からボンボンできてしまうという事があるので、鍼灸院の数を調べることはそこまで重要ではないのかもしれません。
むしろ、他の鍼灸院がどういった施術を行っているのかなどを調べて、自分のところは他所とは違う特色を持つことの方が大事なのかもしれません。

開院するにあたっての苦労話など思いついたらまた書き綴っていこうかと思います。これから開業を目指す鍼灸師の方々に少しでも参考になれば幸いです。

せきぐち鍼灸院　院長　関口礼
　
　
　