円形脱毛症の治療法は様々あり、ステロイド薬や、抗ヒスタミン薬、液体窒素療法、紫外線照射、かぶれを起こす局所免疫療法などがあります。
それらの治療法に加えて、鍼灸治療というのもWHO（世界保健機構）が定めた円形脱毛症の効果的な治療法のひとつとなります。

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円形脱毛症に鍼灸治療を

円形脱毛症に対して鍼灸治療は効果的とされています。
ただし、効果的とされているのは単発型と多発型であり、全頭型、汎発型はなかなか難しいと言わざるを得ません。

治療は、整体で骨格・筋肉・神経系のバランスを整え、鍼や灸で全身の気血の巡りを改善し、腎気を補うツボを用いて脱毛部分の縮小・消失を目指します。

　
女性の場合特に気になる疾患であり非常にお辛いことと思います。タイプによっては根気が必要になる疾患ではありますが、当院では１週間に１～２度程度の頻度で通院されることをお勧めしております。

現在起きている円形脱毛症の改善は勿論ですが、再発をしないようなカラダに変えていくことも鍼灸治療の目的の１つです。
　

鍼灸治療の目標

脱毛部分の発毛を促し、目立たなくする
カラダ全体の疲労・冷え・ストレスなどを取り除き再発防止に努める

鍼は痛くありません。お灸も熱くありませんので、鍼灸治療が初めてという方でも安心して受けられます。

鍼灸が初めての方へ

円形脱毛治療で用いるツボ

脱毛部分の周囲に鍼をして血流を促すと共に、体の腎気を補うために必要なツボである「腎兪」「三陰交」「太渓」などに鍼やお灸をしていきます。
お灸は火傷になるようなものではなく、鍼も痛みを感じない程度の刺激で行っていきますので安心して受けられるものです。
　
　

円形脱毛症について

円形脱毛症とはその名の通り、円形状に脱毛が起きる疾患です。頭部に発症することが多いですが、眉毛や体毛など全身に起きる可能性はあります。

近年では自己免疫疾患とする説が有力で、通常外敵に対して働くべき免疫機構がカラダの正常な部位（毛包組織）を異物として認識し、攻撃を行ってしまい健康な毛が抜け落ちてしまうのではないかというものです。
　

東洋医学からの観点

髪の毛は東洋医学の鍼灸古典「素問」において「腎はその華は髪にある」と書かれており、髪と腎は密接な関係にあるとされています。

腎とは何か。「素問」では女性は７の倍数で歳をとるといわれており、

「女性は７歳にして腎気盛んなり。歯が替わり髪が長くなる。
１４歳で天癸が到り、任脈が通じ、衝脈が盛んになって月経が始まり、妊娠できるようになる。
２８歳で女性として最も充実した体の状態となる。
３５歳にして陽明の脈が衰え、髪は初めて落ちる。
４９歳になると任脈は虚し、衝脈も衰え、天癸も尽き、月経が終わって、もはや子供ができなくなる。」

と記されています。この変化をつかさどるのが腎気です。
分かりやすく言うと「生まれながらに持っている生命エネルギー」と考えてください。

髪はまた「血の余り」と言われ、血との関係が深いとされています。
出産後「髪が抜けた」とか「髪が伸びない」という話を聞きますが、恐らくは血が不足しているためではないかと思われます。
つまり円形脱毛症もまた気血の不足によって起こるのではないかと考えられています。

また、脱毛部分だけに問題があって円形脱毛が起きているのではなく、カラダ全体に何らかの問題が起きて腎気が損傷し、毛髪を支えられない状態であると考えるので、これは先ほどの「自己免疫疾患」の説と考え方は似ていますね。

例えが良いか悪いかわかりませんが、畑で例えれば土（カラダ）全体が何かしらの原因があって荒れてしまっている状態です。
その状態ではいくら種を植えても作物（髪）が育つことができません。
土全体を耕して新しく栄養のある土に変えていかなければなりません。

カラダ全体を見直して調整していくことと、栄養補給と休息が非常に大切です。
脱毛部分だけの血行を改善するのではなくカラダ全体を診ていく必要があると考えます。
　
　

円形脱毛症の種類

円形脱毛症には、通常型（単発型・多発型）、蛇行型、全頭型、汎発型とあります。

【単発型】
爪の先くらいから５００円玉くらいの大きさの円形の脱毛が１～３か所に突然発症するもので、円形脱毛症で最も多いタイプです。

【多発型】
単発型が複数個所に繰り返し出るタイプです。一度治っても再発する可能性が高く、単発型よりも改善まで時間を要することが多いです。さらに複数の脱毛が重なり、大きな脱毛となる融合型円形脱毛症になることも少なくありません。

【蛇行型】
主に襟足やもみあげの生え際から蛇状に細長く脱毛が起きるタイプです。多発型と同じく改善まで時間を要することが多いです。

【全頭型】
頭髪全体の毛が抜け落ちてしまうタイプです。

【汎発型】
頭髪だけでなく、眉毛や体毛など全身の毛が抜け落ちてしまうタイプです。
　
　

円形脱毛症の原因はなにか

円形脱毛症の原因として、東洋医学的所見では気血の不足と考えます。
先に述べたように「髪は血の余り」と言われており、髪と血は深い繋がりがあると考えられています。

また、自己免疫疾患の原因としてストレスも大きな要因ではないかと言われています。

さらに、遺伝的要因も指摘されており、円形脱毛症を患った方の8.４％に家系内に同じ疾患を患ったことがある方がいるという検査報告もあります。

私の鍼灸師の兄弟子の話ですが、真っ暗な山道を夜な夜な車を運転していた時のこと。時刻は夜半過ぎ、人通りもまったくなく、不気味な雰囲気で少し背筋も寒くなっていたそうです。
山道のカーブに差し掛かったところで、突然車のライトが「この先、墓地あり」という看板を照らし出した瞬間驚いて体がビクッと硬直したとのこと。
それから都会まで出てガソリンスタンドに寄った時、車のシートにごっそりと毛が抜け落ちていたのに気がついたそうです。
一瞬の過度なストレスが円形脱毛症の引き金になったのではないかと兄弟子は話していました。
　
　

ストレスは万病のもと

ストレスがカラダにとって様々な悪影響を及ぼすことはもう誰もが知るところっだと思います。生理不順、不妊症、顔面神経麻痺、眼瞼下垂、眼瞼痙攣、耳鳴り、便秘、顎関節症、胃炎などなど。
ストレスを抱えていないという人はほとんどいないと思いますが、ストレス耐性は人それぞれ。上手に発散させてストレスを溜め込まないように気を付けましょう

予約・料金｜円形脱毛症の鍼灸治療

施術料金

初診料／1,000円
診察料／5,500円

【初回】　問診／約１０分　施術／約５０分
【２回目以降】　施術／約５０分

患部だけではなく全身の調整を行うことで、脱毛を改善させていくものです。
その他カラダのどこかに不調がある方はお気軽にご相談ください。

＊時間は目安です。
必要以上の刺激は却ってカラダの負担になりますので、十分な刺激がいきわたったところで終了となります。
　
　

ご予約・お問い合わせ

【診療受付】
火～金…10：00～20：00
土・日…10：00～16：00
月曜・祝日休診

☎042-316-4728
電話受付は朝9時から受け付けております

＊当院は予約制となっております。
＊施術中の場合、電話に出られないことがありますが、留守番電話にお名前とお電話番号をいれていただければ、後程こちらからご連絡いたします。

「円形脱毛症の鍼灸治療を希望」とお伝えください。

予約について

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私たちが施術しています

ここ武蔵小金井で「地域に根付いて病気を根付かせない」をモットーに、せきぐち鍼灸院ではお一人お一人としっかり向き合って施術をしております。

東洋医学においては「鍼灸治療＋養生＝快方」となり、患者様ご自身の養生も施術同様大切となります。きちんと養生していただくために、お辛い症状のことだけでなく日常生活のことや体質のことなどまずはしっかりと問診をしていくことから始めていきます。

最もお辛い症状以外でもおカラダで気になることがあれば遠慮なく仰ってください。
気になるところがない健康なカラダを目指して一緒に頑張りましょう！