武蔵小金井で顎関節症の鍼灸治療を行っているせきぐち鍼灸院です。
物を食べたり話すことも辛い顎関節症ですが、鍼灸で顎周りの血流を促して症状の改善を目指していきます。
顎関節症に効果的な鍼灸治療
当院では、整体で直接顎関節を元の位置に強制的に戻すといった強引なことは致しません。それは非常にリスクの高い方法であり逆効果になることもあるからです。
顎や歯のずれから頚や肩周りの筋肉が緊張し、身体全体の歪みになることがありますから、整体でカラダ全体のバランスを正し、加えて鍼灸で顎周りの血流などを改善させ炎症や損傷の快復を早める治療を行っていきます。
また普段何かしらの原因によって慢性的に負担がかかっていることが多いですから、その原因も患者さんと一緒に探し、ご自宅での養生法などもお伝えしていきます。
同時にご自宅でできるような、症状の改善・予後・予防に役立つ体操なども併せてお伝えしていきます。鍼灸治療の基本は「快方へ向かうよう一緒に努力する」です。
- 顎周りの痛みを取り除いていく
- 物を噛む、喋るなど日常生活に支障がないレベルまで改善させていく
- 再発防止に努める
鍼灸治療で用いられるツボ
顎関節症の代表的なツボは「外関」「大迎」です。顎周りにあるツボですがここに鍼やお灸などを施していきます。
その他その方その方の体質改善のためのツボにも鍼やお灸を行っていきます。
鍼は痛くありません。お灸も熱くありませんので、鍼灸治療が初めてという方でも安心して受けられます。
顎関節症とは
顎関節症は、日本顎関節学会では次のように定義つけられています。
「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれている」(日本顎関節学会編1996)
つまり簡単に言いますと、顎を動かすと痛むまたは音が鳴る、口が開けづらいということが長期間続く状態ということです。現代人は顎が小さくなってきていると言われており最近では若い方に多く見られる疾患です。
程度は軽度のものから重度のものまでさまざまですが、重度になるとほとんど口を開けることができず、食物を食べることが非常に困難となり日常生活に支障をきたします。
また顎関節症から肩こりや耳鳴り、めまいなども随伴症状として現れることもあるので様々な症状の原因となる可能性もある疾患です。
多くは関節円板のズレ
図は顎関節の図ですが、上顎の骨と下顎の骨との間に「関節円板」という組織があります。関節円板はクッションの役割を果たすもので、これがあるから人は口を開けたり横にずらしたり前後にずらしたりという動きが可能になります。
通常は下顎の動きと併せて一緒に関節円板もスムーズに動くものです。
この関節円板は結合部分が非常に弱いために(特に後ろ側)前方にズレやすいものなのです。これを関節円板前方転位といい、顎関節症の約6~7割の人にこの状態が認められます。こうなると下顎の動きがスムーズではなくなり、大きく口を開けた時に関節円板がロックされて、そのロックされた関節円板を下顎が乗り越える形になります。この時にガクッと関節音が鳴り痛みを伴うものです。
顎関節症の原因とは
顎関節症の原因は先の関節円板前方転位だけではなく、様々な要因があります。
顎の関節・筋肉に負担がかかる動作やしぐさ、姿勢などが原因となります。大きくは
- 歯ぎしりや歯の食いしばり
- ストレスによる筋緊張
- 偏咀嚼…片方だけで物を噛むクセがある
- 姿勢…うつぶせ寝、猫背、片肘をつくなど
- 噛み合わせの悪さ
などが挙げられます。
歯ぎしりや噛みしめが強い方の場合、傾向として物事に対して妥協を許せないような真面目過ぎてしまう方に多いように見受けられます。
日々の仕事や、家事・育児などに対してストレスが多くあり、寝ている間に歯をグッと強く噛みしめてしまう結果、顎関節症になってしまったという方は多いです。
また、若年層にも増えてきていることから、日本人の食生活の欧米化に伴い、固い物を咬む習慣が減り顎自体が弱ってきているとも考えられています。
顎関節症の進行具合
ほとんどの場合最初は顎関節周りの筋肉の負荷によって起こるものですが、長く負荷がかかり続けていると今度は関節炎を起こしたり靭帯を損傷したりと次第に悪化し治りも悪くなっていきます。また、顎の痛みから頭部や頚、肩、耳周りなど様々な部位に痛みが波及することもしばしばです。
顎関節症は痛みの出る部位などによってⅠ~Ⅳ型に分類されます。
Ⅰ型【咀嚼筋障害】
顎運動時、機能運動時、非機能運動時に動く筋肉に疼痛が現れ、咀嚼筋疼痛誘発テストにおいてその疼痛が再現される。
症状:顎、側頭部、耳内あるいは耳前部の疼痛、顎運動時、機能運動時、非機能運動時の疼痛の変化。
診察:側頭筋あるいは咬筋の疼痛部位の確認、また、側頭筋あるいは咬筋の触診もしくは自力あるいは強制最大開口運動で痛みがでるかどうか。
Ⅱ型【顎関節痛障害】
顎運動時、機能運動時、非機能運動時に動く筋肉に疼痛が現れ、顎関節の誘発テストにおいてその疼痛が再現される。
症状:顎、側頭部、耳内あるいは耳前部の疼痛、顎運動時、機能運動時、非機能運動時の疼痛の変化。
診察:顎関節部の疼痛部位の確認、また、外側極あるいは外側極付近の触診もしくは自力あるいは強制最大開口運動、左側、右側あるいは前方運動で痛みがでるかどうか。
Ⅲ型【非復位性顎関節円板障害】
症状:顎が引っかかって口が十分に開かない。また、開口が制限されて食事に支障があるほどの開口制限がある。
診察:強制最大開口距離が40mm未満である。
Ⅳ型【変形性顎関節症】
症状:過去30日間に顎運動時あるいは顎機能時の顎関節部の雑音を認める。もしくは診察時に患者から雑音があることの報告がある。
診察:開口運動、左右側方運動、前方運動のうち少なくとも1つの顎運動時に触診によりクレピタス音(ゴリゴリした音)を認める。
顎関節症の鍼灸症例
口を大きく開けると痛む
30代女性
(2023年9月更新)
関連疾患
予約・料金|顎関節症の鍼灸治療
施術料金
初診料/1,000円
診察料/5,500円
2回目以降/4,500円
【初回】 問診/約10分 施術/約50分
【2回目以降】 施術/約40分
顎関節症は非常に長引きやすい疾患ですので、顎関節症のみの施術であれば、当院では2回目以降は4,000円で施術をしております。最初の数回はできるだけ間隔を空けずに1週間に1度くらいのペースで通院されることをお勧めしております。
整体・鍼灸でカラダ全体の調子を整えて顎関節症の症状を改善させていくものです。その他カラダのどこかに不調がある方はお気軽にご相談ください。
*時間は目安です。
必要以上の刺激は却ってカラダの負担になりますので、十分な刺激がいきわたったところで終了となります。
ご予約・お問い合わせ
【診療受付】
火~金…10:00~20:00
土・日…10:00~16:00
月曜・祝日休診
☎042-316-4728
電話受付は朝9時から受け付けております
*当院は予約制となっております。
*施術中の場合、電話に出られないことがありますが、留守番電話にお名前とお電話番号をいれていただければ、後程こちらからご連絡いたします。
「顎関節症の鍼灸治療を希望」とお伝えください。
私たちが施術しています
ここ武蔵小金井で「地域に根付いて病気を根付かせない」をモットーに、せきぐち鍼灸院ではお一人お一人としっかり向き合って施術をしております。
東洋医学においては「鍼灸治療+養生=快方」となり、患者様ご自身の養生も施術同様大切となります。きちんと養生していただくために、お辛い症状のことだけでなく日常生活のことや体質のことなどまずはしっかりと問診をしていくことから始めていきます。
最もお辛い症状以外でもおカラダで気になることがあれば遠慮なく仰ってください。
気になるところがない健康なカラダを目指して一緒に頑張りましょう!
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