夜尿症の臨床症例1
ほぼ毎日続くおねしょ(7歳男児)
武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院です。
夜尿症で当院に来院されて改善した方の症例を一部ご紹介させていただきます。
夜尿症で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
- 来院者/7歳男児
- 主訴/ほぼ毎日続くおねしょ
- 通院期間/2017年5月~11月
- 回数・頻度/15回・1週間おき
夜尿症の症状と経過
昨年夏から毎日おねしょをしてしまっている。今年に入ってからは少し減ってはきたもののまだまだ。
夜はおむつをして寝ている。尿量は200ml以下で100ml以下の日もあるとのこと。食事が遅くなってしまったり、寝る前に水を飲んだから多くなるというわけでもない。
明け方に目が覚めて自分でトイレに行くこともあればその時点で濡れてしまっていることもある。
夜中にチェックをして濡れていることはないので、明け方にしてしまっている様子。
所見
夕飯は18時頃、就寝は21時頃。
カラダは乾燥肌であり、上実下虚(上半身が赤味が強く、足が冷えている)。
本人も治したい、おむつを外して寝たいという気持ちが強い様子。
夜尿症の鍼灸施術
<初回>
何をされるかわからない不安感がすごく強そうだったので、お母さまも交えてまずは丁寧にお話を伺っていき、施術内容も痛いことは絶対しないと説明をしてから施術開始。
夜尿症で一番のポイントとなるべきは仙骨であり、夜尿症の場合仙骨がズレていることが多い。整体で仙骨の調整をメインに行っていき、上実下虚に基づいてカラダ全体の上下のバランスを整えるように主に足元を小児用の鍼(刺さない鍼)で擦過していく。
ご自宅でもできる施術法をお伝えして、来院されない日はお母さまに簡易的な施術をしていただくことに。
<3回目>
月曜~日曜までおねしょをしなかったということで、来週以降本人に余裕があればおむつを外してみましょうとお伝えした。
上半身の赤味も2週間前より少なくなっていた。
乾燥肌であり体のあちこちが痒そう。
<5回目>
波はありながらもおむつを何度か外してみたとのこと。(そうした部分にも本人の治したいという強い気持ちが伺えました)
おむつを外すことで不安感があるとのことだったので、おむつをして安心感があるとおねしょをしてしまうのか、逆に外すことで不安感が増してしてしまうかをお母さまにも様子をみていただくことに。
<7回目>
おむつを外すことで特に夜尿が増えるというわけでもなさそう。おむつをするかしないかは本人に任せているが本人はおむつなしで頑張りたいとのこと。
<8回目>
1週間のうち5日はしなくなってきた。おむつなしでおねしょをしないのは「嬉しい」と本人も笑顔。
骨盤底筋を鍛えるための運動も伝えて本人に頑張ってもらうことに。
<15回目>
湯船で100数えて温まりましょうなど色々と頑張ってきて、ついに1週間おねしょなしで過ごせた。
その後はバタバタして忙しかったり、暑くて水分を摂りすぎてしまったりクーラーで冷えてしまったりといった場合におねしょをしてしまうことは時々ありましたが、基本的におねしょはしなくなったということで、通院間隔を空けながら様子を見つつ施術を行っていきました。
考察
夜尿症は鍼灸施術は勿論なのですが、それと同時に親兄弟の接し方や本人の治したいと思う気持ちの強さなどで経過に差が大きく出る気が致します。
特に膀胱が小さいといった問題がない場合には、やはり心理的な要因が大きく関わるものでありいかに不安感を取り除いてあげられるか、愛情をもって接することができるかが重要であると改めて思った症例でした。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
夜尿症の鍼灸治療について
当院で行っている夜尿症に対する鍼灸治療について諸々記載しております。
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せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】
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