痔の臨床症例1
外痔核による違和感(40代男性)
武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院です。
痔で当院に来院されて改善した方の症例を一部ご紹介させていただきます。
痔で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
(写真は患者様の承諾を得て掲載させていただいております)
- 来院者/40代男性
- 主訴/外痔核(いぼ痔)による違和感
- 通院期間/2013年9月~10月
- 回数・頻度/4回・1週間に1度位
痔の症状と経過
2~3週間前から元々あった内痔核が、今までは自然に戻っていたのが戻りにくくなってしまった。
痛みや出血などはなくそこまで日常に支障があるわけではないが違和感があるため来院。
所見
肛門左側(時計でいうと9時の方向)に小豆大の外痔核があり、それがかなり肛門上皮側についていた。触ってみても痛みはなく、発症して間もない外痔核だと思われる。
ご本人は「もともとあった内痔核が戻りにくくなってしまった」と仰っていたが、恐らく新しくできた外痔核を元々あった内痔核が脱出したと勘違いされていたのではないかと思われる。
痔の鍼灸施術
<初回>
まずは問診で日常生活の中で痔の原因がないかどうかをじっくり探り、そのうえで施術開始。
整体でカラダ全体の調整を行い血流を促していく。そこから肛門周囲に鍼をしつつ、遠赤外線で腰周りを温めて肛門周囲の血流を促していく。
日常生活でのセルフケアや、ご自宅でできる体操をお伝えして初回は終了。
<2回目>
外痔核の大きさは半分ほどの大きさに縮小していた。
ただ「排便時に親指大位のいぼ痔が出る」と仰っていたので、おそらくそれは元々ある内痔核であると説明。
<3回目>
外痔核の状態は6~7割方落ち着いて見えた。元々日常生活には支障はなかったが、違和感もだいぶ減ってきたとのこと。
<4回目>
外痔核が完全に消失していたので、今度は再発防止と内痔核の状態改善に向けて月に1~2回の治療で様子を見ていくことにした。
痔の鍼灸治療考察
外痔核(いぼ痔)は通常痛みを伴うことが多いのだが、今回はできる場所がギリギリ知覚神経に触れていなかったのか痛みも出血もなかった。
発症して間もない外痔核だったので治りも早くキレイな状態にまですんなりと回復できました。幸か不幸か元々内痔核があったおかげで早く外痔核に気が付くことができたのが早期回復のカギだったのではないかと思えた症例でした。
内痔核の方は発症してから大分時間も経っているのでこちらは改善まで時間がかかりそうですが、こちらもしっかりとケアをしていきたいと思います。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
痔の鍼灸治療について
当院で行っている痔に対する鍼灸治療について諸々記載しております。
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