頭痛について|せきぐち鍼灸院【武蔵小金井】

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武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院の院長関口です。
今回は私たち鍼灸師にとって、診る頻度が非常に高い疾患のひとつ、頭痛についてのお話です。
 
 

頭痛の原因となる疾患

頭痛を引き起こす原因となる疾患は非常に多いものです。そのため頭痛の原因を特定するのは非常に困難とされております。
まずは原因となる疾患を以下に羅列してみます。
 
 

風邪(ふうじゃ)

風邪はかぜではなく、東洋医学でいうところの風の邪気のことを差します。
風の邪気は頭痛に限らず、神経痛なども引き起こすものです。
風邪には外風と内風とがあり、外風は外邪としての風邪(顔面神経麻痺など)、内風は体内にある風邪を差します。
 
 

高血圧

血圧の上が180あっても「大丈夫。難の症状も出てません」と仰る人もいるかもしれませんが、知覚鈍麻で感覚が鈍っている恐れもあるので注意が必要です。
血圧はその人その人の平常値との比較が重要であり、例えば普段140の人が160に上がっても割と平気でいられるものですが、普段110の人が160に上がると、同じ160でも後者の方が自覚症状が出やすく危険であります。
勿論普段から血圧が高い人は尚更危険です。
 
 

動脈硬化

頭皮を圧迫した時の硬さ・柔らかさと、触って動かした時の硬さ・柔らかさを診ます。頭皮があまり動かない人は動脈硬化の気があるとされています。
 
 

脈なし病

大動脈炎症候群(高安動脈炎とも呼ばれる)。大動脈とその分枝である基幹動脈に狭窄や閉塞が起こり、めまい・失神発作・高血圧などの症状を伴う疾患を総称して大動脈炎症候群といいます。
両側または片側の橈骨動脈の脈拍が触れなくなる病気で10~20歳代の女性に多くみられる疾患です。

橈骨動脈の脈拍に関しては「鍼灸治療の脈診とは」を参照ください。

 

眼精疲労

眼精疲労以外でも緑内障でも頭痛が起きます。
 
 

貧血

貧血と低血圧の見極めは紛らわしいものです。貧血=低血圧ではなく、貧血で高血圧の人もいます。
 
 

ガス中毒

狭い部屋で大人数で寝る・集まるなどすると、酸素不足や二酸化炭素過多で吐き気や頭痛が起きる場合があります。
 
 

脳腫瘍

進行型頭痛で日に日に強くなっていくのが特徴の頭痛が出ます。
くも膜下出血・脳腫瘍・脳膿瘍・脳出血は深部腱反射(膝蓋腱反射、上腕三頭筋反射など)に異常が出るので、鍼灸師としてはチェックしておく方が良いでしょう。
 
 

癲癇

大発作型と小発作型とがある。
【大発作強直・間代性発作】
 前駆症状:数日から数時間前より不眠、不安感、不機嫌、頭痛などを示すことがあります。
 強直性痙攣(十数秒)に続く間代性痙攣(数十秒)の合計1分間程度の痙攣。
 発作後もうろう状態(20~30分)。この間に眠ってしまうこともあります(終末睡眠)。

【小発作型】
 欠伸型発作:学童期のみに起こり、数十秒の意識喪失発作で転倒はしない。
 発作の自覚はあります。
 
 

後頭神経痛

外邪としての風邪(ふうじゃ)に侵されているもので、汗をかいた後や洗髪をした後にかかりやすいとされています。
 

後頭神経痛の鍼灸治療のページタイトル

 

筋緊張型頭痛

肩こりからくると言われている頭痛。そのため整形外科や頭痛外来でも鍼灸を勧められることも割と多いです。
 
 

群発頭痛

一度起こると1~2か月続く頭痛。1~2年に1回の割合で出現する頭痛。1回の痛みは1~2時間で1日に1~数回続く。
痛みは転げまわるような激しい痛みを感じるものであり、20~30歳代の男性に多く大抵は決まった側が痛む。痛みのある側だけに涙や鼻水、汗をかいたりします。

群発頭痛も偏頭痛と同様に「血管性頭痛」であり、脈拍に一致した痛みが出ます。とくに内頸動脈(目の後ろにあり、脳を養う太い血管)が腫れて痛むためだと考えられています。
偏頭痛と異なるのは群発頭痛の場合は顔面が赤くなったり目の結膜が充実したり、瞳孔が小さくなったりするといった点です。
 
 

まとめ

ざっとではありますが、このように頭痛と一言で言ってもその原因は様々です。ある文献によると頭痛の種類だけで200種類以上あるともされています。

血管性の頭痛であることが多いですが、中には命に関わる頭痛もありますのでいつもと違う、痛み方がおかしいと感じた場合には医療機関を受診されることをお勧め致します。

鍼灸治療は頭痛に対して効果的とされておりますので、日常的に頭痛でお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。
 
 
せきぐち鍼灸院 院長 関口礼
 
 

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