武蔵小金井の「地域に根付いて病気を根付かせない鍼灸院」せきぐち鍼灸院の院長関口です。
今回は普段無意識に発生してしまう”力み”についてです。
上手に力を抜いてカラダも気持ちも楽にしていきましょう。
緊張から見る力み
仕事が忙しすぎて休日も仕事の事が頭から離れずオンとオフの切り替えができていない方や、気を抜く暇がない育児中の方など、常に気が張っている状態だと大抵首や肩・背中に力みがあったりします。
当院の整体施術では最初に真っ直ぐ立っていただいてカラダ全体のバランスを見るのですが、首や肩・背中に見た目でわかるくらいに力が入っている方は結構いらっしゃいます。整体を終えた時点でフッと余分な力が抜けてそれだけでも肩周りがスッキリする方もいるくらいです。
カラダのバランスから見る力み
きちんと重心を中心に保てた状態で立てる人、座れる人、歩ける人は少ないものです。
重心がずれていても、それでも人がちゃんと立てて、座れて、歩けるのは筋肉が支えてくれるからです。
カラダが節(関節)のない1本の棒のようなものだとしたら、重心がずれた時点でパタッと倒れてしまいます。

しかし関節や筋肉の働きによってバランスを取ったり、支えたりすることができるので人は多少の崩れがあっても倒れることはありません。

しかしずれた重心を支えるということはどこかに力が入っているということでもあります。例えば体の重心が常に左にずれている場合、倒れないように支えるために左脚にずっと力が入った状態になります。
重心がきちんと中心に保てていれば無駄な”支える力”は必要なくなり、余計な力みが必要なくなります。それが”正しい姿勢”です。
血流から見る力み
力むことで血流がうっ血した状態になります。首・頭にグーッと力を入れると顔が真っ赤になるアレです。
同じ状態はカラダの各処でも起こります。特に人体でうっ血しやすい場所が”肛門”です。おしりは血管がカーブをしている為にうっ血が起こりやすいと言われています。トイレで力み過ぎたり、女性が出産の際に強く力んだりするといぼ痔になることがありますが、あれも力みが原因でうっ血して血管に瘤(こぶ)ができた状態です。
カラダに力みがある状態ですと血流が滞りますので手足が冷えたりもします。
力みが及ぼす影響
心身一如であり力みがあるとリラックスできない、リラックスしないと力が抜けないということがありますので、力みがあるとなかなかゆったり気持ちをリラックスさせることができません。
リラックスすることができないと寝つきも悪くなりますし睡眠も浅くなりがちになります。緊張状態が持続したままなのでカラダは休まっても気持ちは休まらないという状態になります。
力みがあることで筋肉への血流も滞り筋肉が凝りやすくなります。
筋肉が硬く凝ると寝違えやぎっくり腰などもなりやすくなりますので、余計な力みはないに越したことはありません。
余計な力みをしなくなることでカラダの疲れ方も変わってきます。
大事なのは脱力
力みをなくすのに大切なのは当然「脱力」なのですが、この脱力というのは本当に難しいものです。身体を動かすのに筋力が必要なのに無駄な力を抜いて動かしましょうというのだから難しいのも当然です。
しかし脱力は肉体的にも精神的にも健康にカラダを使う上で欠かせないものです。
日常生活だけに限らず陸上競技、格闘技などスポーツ全般や武道、茶道、ダンス・・上達するうえでも脱力は必須なものです。
モハメド・アリとマリリン・モンローにも指圧を施したことがあるという日本の高名な指圧師が「どちらも同じ筋肉の硬さだった」と言ったとか‥。しかしそれも納得の話です。超がつくような一流のアスリートは脱力のレベルが一般人とは段違いでしょうし筋肉の強張りがあってはパフォーマンスが低下してしまいます。
そこまでハイレベルな脱力ではなくても、今よりもほんの少し力みをなくす、完全に力を抜いて過ごす時間を作るなどでも今よりカラダは楽になると思います。
カラダとしっかり向き合って、上手にカラダを使っていきましょう
せきぐち鍼灸院 院長 関口礼
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