痔の臨床症例2
痔核による痛み・出血・脱出(50代男性)
痔で当院に来院されて改善した方の症例を一部ご紹介させていただきます。
痔で鍼灸治療を受けようか悩まれている方のご参考になれば幸いです。
(写真は患者様の承諾を得て掲載させていただいております)
- 来院者/50代男性
- 主訴/内・外痔核(いぼ痔)による痛み・出血・脱出
- 通院期間/2013年11月~2014年2月
- 回数・頻度/9回・1週間に1度位
痔の症状と経過
数年前からおしりに違和感があり、排便時に脱出が見られるようになった。指で押し込めば脱出は納まるがその際には痛みを伴う。
これまで病院へは罹らずなんとか市販薬などで騙し騙しやってきたが、最近になって排便時以外でも脱出することが増えてきたり、お尻を拭く際に軽く出血が見られるようになってきた。
手術以外での治療法を探して鍼灸治療があることを知り来院された。
所見
肛門左側(時計でいうと9時の方向)に小豆大の外痔核があり、触ると痛みがある。排便時に脱出があるということなので恐らく中には更に内痔核があると思われる。
痔の鍼灸施術
<初回>
まずは問診で日常生活の中で痔の原因がないかどうかをじっくり探り、そのうえで施術開始。
整体でカラダ全体の調整を行い血流を促していく。そこから肛門周囲に鍼をしつつ、遠赤外線で腰周りを温めて肛門周囲の血流を促していく。
日常生活でのセルフケアや、ご自宅でできる体操をお伝えして初回は終了。
<6回目>
9時の方向にあった外痔核は、2回目の治療の時点で触っても痛みはなくなっており、この日は痔核の大きさも半分以下にまで縮小していた。
出血もなく調子は良さそうでした。
<9回目>
大きさは更にしぼんでおり違和感もない状態にまで改善していた。
周囲も落ち着いていることから外痔核だけでなく、中にあるであろう内痔核も以前よりだいぶしぼんでいると思われる。
現在も月に1~2回程度の治療でいい状態を保てているので、再発や悪化の心配も少ないのではないかと思われます。
痔の鍼灸治療考察
同じいぼ痔でも内痔核より外痔核の方が治りは早い。それは外痔核が痛みを伴うので発症してすぐ気が付くからというのが大きな要因である。内痔核は症状が出づらいため気が付きにくくつい放置してしまいがちで、相当悪化してから治療に取り掛かるということが多いので治りづらいという側面がある。
今回は内痔核も外痔核も両方あったが両方共にいい方向へ向かってくれたのでひとまずは安心である。養生もしっかり守っていただけたのでより回復が早かったと思われる症例です。
(同じ疾患であっても、程度、経過によって治り方には個人差があります。)
痔の鍼灸治療について
当院で行っている痔に対する鍼灸治療について諸々記載しております。
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